活用事例
<AIってそもそも何に使えるの?>
ディープラーニング(深層学習)をきっかけに近年発展著しいAIによる画像認識は、さまざまな業種、業務で活用されはじめています。「人が見て何かを判断している業務」であれば、どんな業務にでも適用できる可能性があります。ここでは、そんな一例を紹介していきます。
製造業
工場の生産ラインに配置したカメラ画像から、リアルタイムにAIが解析して製品検査を行います。
製品によってチェック基準はさまざまです。良品、不良品の判断だけでなく、不良の種別分けや、水滴や汚れの区別、傷の程度によっては不良として扱わないなど、経験豊富な熟練者しか判断できなかったような感覚的な判断基準でもAIは学習できるようになってきました。
作業コスト削減や、疲労や集中力のブレがないAIだからこそ、品質の安定化・均一化といった効果が見込まれます。
農業
農作物の状況をカメラ画像からディープラーニングで解析する取り組みが増えてきています。
農家の方がわざわざ定期的に圃場に出向くことなく、IoT技術とも組み合わせてAIに判断させることで、遠隔からでもいつでも状況を知り、自動でアクションを起こすことができます。
ロボットと連携すれば、収穫、剪定、肥料やりといった農作業を自動化することも可能になってきます。出荷時の検査や等級の分類にも活用されはじめています。
医療
MRI、CTスキャンなどによる医療画像診断を、医師に代わってAIが行う取り組みが盛んです。専門医でも見落とすような病変を、高精度に判断できるようになった事例が報告されています。
物流
仕入れ(搬入)時や出荷時に人が行っている検品作業をAIの画像認識が代替します。運搬車両と人との事故防止、侵入禁止エリアの監視などの事例もあります。
建設業
建物やインフラの外観異常検査をAIの画像検査によって自動化します。壁面のひび割れや塗装の状態、目の届きにくい屋根のチェックなどでも活用されはじめています。
食品加工
容器のキズや破損、内容物のこぼれ、はみ出し、異物混入の検査、盛り付けのチェックなど、食品加工業においても様々な活用方法が考えられます。